ビジネスホテルのノーショーの話

案外、無断不泊(=ノーショー)というのは多いものです。これはホテル側にとって非常に迷惑かつ、非常識かつ、敵であります。

宿泊というのは、いわばお客様とホテル側との契約です。特にビジネスホテルはシティホテルやラグジュアリーホテル等と違いデポジットは取っていないので、もはや口約束にすら近いものです。

これは恐らくホテルによって違うとは思いますが、ノーショーに対して結局免除してしまうホテルは少なくないです。私が過去に居たホテルは全てそうでした。
それはなぜかと言えば、一人ひとりにキャンセル料を請求してたらめんどくさいからという、それしか無いです。やろうと思えば請求書出しますが、そんなの振り込んでくれるかなんて分からないし、振込がなければ連絡をし続けなくてはいけない…そんなことに時間を割いている方が無駄です。
その代わりに、この顧客はノーショーをする客だという情報を残します。二度目からは要注意人物、三度目になれば確実に悪質ゲストとしてスタッフには共有されます。

また、インターネットの予約サイトにはこのゲストは泊まりませんでした、とノーショーを申告することが出来ます。それが重なると、アカウント停止になるのですが(当たり前です)、コレに対してクレームを入れるゲストが結構居るんですよね。
自分で予約をして、すっぽかし、こちらがノーショー処理をすると「アカウント停止になっただろ!解除しろ!」と言ってくる…。そんな馬鹿な。

ノーショーだったゲストには翌朝に連絡をするのですが、これにもキレられる事が多々あります。もう二度と連絡してくるな!と。契約をすっぽかした挙句に確認すら拒否をする最悪質ゲスト。一人や二人の話ではないのが、非常に切ないです。

電話で予約するゲストは、特にノーショーに対して罪悪感を持っていない場合が多い印象を受けます。
ノーショー確認の連絡の際に使う手としては
①電話に出ない
②着信拒否
③キャンセルの連絡を既にしている
③に関しては、ホテル側のミスももちろんあります。でも、同じゲストが複数回に渡ってその理由を使っていると、非常に怪しい。
①②に関しては恐らく、泊まるつもりで予約を取ったものの、都合が悪くなった。連絡をすると当日だからキャンセル料を請求される。それならばすっぽかして後は無視すればいい。そんな所なんだろうと思います。

 

当日のキャンセルに関してはキャンセル料規定を設けているホテルがほとんどかと思います。
しかし、事情を説明すれば免除をしてくれる所が多いはずです。もちろん、キャンセル料が発生する前までに連絡を頂けるのが一番ですが・・・やむを得ない事もあることはホテル側も重々承知しています。
なのでノーショーなどせず、お客様とホテルが行った宿泊契約を、しっかりと守って頂きたいと心から思います。